生産者訪問「依田さんの五郎兵衛米」
今回の生産者訪問はHPで信州コシヒカリと言われる五郎兵衛米のお裾分けをして下さっている佐久オーガニック研究会の依田隆徳さんの農場を訪問しました。
小諸エコビレッジの初期からの会員でもある依田さんは、今回LCNオーナー(創設者)である小瀧さんの
独立記念イベントとして「究極のトレサビリティ/自分で食べる分くらい自分で作れ!」を企画、都会のビジネスマンに米生産者の仲間入りの道を開いてくれました。依田さんの農場を訪問し、米つくりへの取組の想いを語って頂きました。依田さんの農場は浅間山の見える標高700mにあります。(ホワイト)
◆「依田さんの農業観」について
依田さん(42歳)は都会でのサラリーマン生活の後、地元佐久に戻り(有)長野創造社を設立マーケッティングをビジネスとされて居られましたが、実家の農業の手伝いの経験の中から思う所が有り6年前
自らも米作に挑戦されました。以来6年昨年は6Haまで耕作地も広がって居られます。
自らマーケッティングを業としておられた依田さんの目から見てこれからの農業に必要な事は
①マーケッティング ②機械の有効活用 ③木目細かな管理 による脱一次産業/サービス業への転換でした。そしてマーケッティングと生産の隔たりを埋める為にも一緒に生産をする仲間を求めて居られます。
<上野写真は資材倉庫から依田さんの家を下の写真は畑から浅間山の雪景色>
<東京では既に花見も終わりましたが、佐久は丁度梅が満開でした>
皆さんもこの気持ち好い佐久で依田さんと一緒に米作りをしませんか。
◆「五郎兵衛米の美味しさの秘訣」を依田さんは次の様に分析されて居られます。
お米の美味しさは、土と水と気候に左右される。佐久地方は蓼科山系のミネラルたっぷりの水と肥料保持力の有る強粘土質な土と日本一の日照時間&寒暖の差と言う気象条件に恵まれた日本一の長寿地区です。
この中で木目細かな土壌管理、施肥管理と農機器の有効活用により依田さんは特別栽培米を作って
居られます。土作り、米作りについての詳しい講義は以下の「六本木農業組合」に参加され組合員になられれば詳しく依田さんから講義を受ける事が出来ます。そして皆さんも米作のプロになれます。
<上は依田さんの家から農機具倉庫の展望、下は昨年の収穫米です>
右が製品、左は篩下の廃棄米です。製品にも若干緑色の物が混じっていますが、これが少し混じっているのが完熟期の米でこれが全く無いのは収穫遅れだそうです。左の廃棄米でも米作りを知らない人には通用しそうですね。
<依田さんの農場は特別栽培農産物生産圃場の認可表示が各区画に立てられています>
完全無農薬・無化学肥料栽培は相当無理があります。稲が生長する前の弱い時には若干の農薬も蒔きます。しかし、稲が生長してからは絶対に農薬は蒔きませんのでお米には影響していません。この辺を是非皆さんの眼で確かめて下さい。散布した農薬・除草剤・化学肥料は全てオープンに公表して居ります。化学肥料は撒き過ぎると土が死んでしまいます。少量であれば土も生きており、土壌生物・昆虫も沢山田んぼに生息しています。実際に一緒に生産し実感して下さい(依田さん談)。
◆「六本木農業組合 【食う】」について
LCNではこの度、依田さんの発案により「究極のトレーサビリティ!自分の食う米は自分で作れ」を
企画し、都会のビジネスマンに兼業として米作農業を依田さんと一緒にやってもらおうと考えて居ります。詳細はこれから決めHP上にアップする予定ですが、このプロジェクトの狙いにつき依田さんは以下のように語って居られます。
人間が生きてくうえで欠かせないことが食べることだと思っています。最近メディアで食に関する食品偽装や食の安全性などさまざまな問題が取り上げられ、本当にこのままでいいのか?と疑問を感じる人が多いのではないでしょうか。
農業の現場(田舎)でも問題が山積しています。農業者の高齢化、後継者不足、嫁不足、中山間農地の荒廃などなど。 現在日本の農業政策は零細農家を切り捨て、農家の大規模化を推進しています。大規模化することによりコストを下げ、生産性を上げ内外価格差を埋め自給率を上げるというものです。実際に6年間現場で農業経営をして感じたことは規模拡大よりも経営の最適化こそ重要なのだと感じました。規模拡大の弊害は「楽しくなくなる」「大型機械化により投資が膨らむ」「キャッシュフローが不足する」など経営は苦しくなるばかりです。
これは個人的な思いですが、今まで食の安全を求め消費者団体(生協等)が作られ、それに対し生産者団体(農協等)が作られました。でもそこには隔たりというかハッキリと立場の違いが存在しました。今回の企画はその隔たりを取り除き、消費者と生産者が融合するものです。
消費者であっても生産に関われば究極のトレーサビリティを実現でき、そして家庭内自給率も上がります。都会から田舎へ人の流れができれば過疎は解消されます。そして中山間農地の荒廃も防げます。
都会の人たちの農地を管理する仕事で収入を得ることができれば新規就農者は増えます。都会で働くビジネスマンが参加することで農業のイメージが変わります。その中でこれはビジネスチャンスかもと思う人が現れれば田舎は投資先になります。投資先になればお金と優秀な人材が集まります。
(農業の世界で一番欠けているのは人的資源が乏しいことです)
農業の大規模化は20世紀のマインドそのままです。都会で働くビジネスマンの週末農家こそ21世紀型であり、持続可能な社会を実現するのです。
ホワイトが訪問した時(4/19)の農場の様子です。
下の写真、奥の方(依田さんの陰になって見難いですが畦に停めてある車の左右一帯)が依田さんの田んぼです。秋の収穫以来3回耕運機で土を掘り起こし空気を中に入れ込んでいます。皆さんが参加する田植え前に農家の皆さんの準備作業は色々有ります。手の入った田んぼとそうでもないものとの差もハッキリ感じられますね。これが依田さんの木目細かな管理です。詳しくは農業講座で。









