イタリア・オーガニックハーブ生産者へアグリツーリズモ3
今回はイタリア、「アグロナチュラ農業協同組合」についてのご紹介です!
Agronatura Coop(有機栽培原料供給組合会社)は、イタリア/ピエモンテ州にある世界的にも稀有な有機栽培ハーブ農業組合会社です。 当アグロナチュラ農業協同組合は1986年に設立されました。
実際には1981年当時、既に大きく取り上げられていた各農家世論の喚起を背に、地域自治体(町村)の集会決議によって現組合代表者ピエルカルロ ダッピーノ氏 (当時の1自治体市長)により 開始された、組合設立の前提となる実験農場での試験期間を経ての設立です。
設立直後の当組合は、15軒の農家による組合員と、約5ヘクタールの農地による薬効ハーブの作付から開始しました。今日、当組合は100軒に及ぶの農家組合員で構成され、その殆どはピエモンテの南地
域の山間部と丘周辺に点在し、また幾つかの組合員はアペニン山脈沿いのリグーリア・ピエモンテ地域にも点在します。 組合員による合計作付面積は450ヘクタールに及び、内訳は420ヘクタールが精製オイルや薬効ハーブ用(飲用・料理用)30ヘクタールが野菜や果実類となっています。
参加する全ての組合員農家とその耕作地には、完全無農薬農法と有機栽培農法 (DEMETERなど)の基準を適用条件としています。 通常農法から、上記の条件に沿った証明を取得するまでには、最低2年から3年の転向期間を経て達する事ができます。
ヨーロッパでも最大規模の有機栽培ハーブ農業組合で、シーズンには各地からアグリツーリズモや見学の人たちが集まる美しい農場です。 さて、ここで組合の代表者であるピエールさんからのメッセージをご紹介いたします。
「日本の皆様こんにちは私達アグロナチュラ農業組合は、地元欧州でも未だ消費者に認知の低かった完全無農薬・有機栽培農法を80年代初頭から取り入れ、ハーブを主栽培とする、現在においても世界的にも類のない農業組合会社として今日に至っています。僅か5ヘクタールの耕作地からスタートした私達は、農業という人々になくてはならない重要な産業の維持と発展、 また安全な食品を供給するという高い社会貢献を目標に、現在ではイタリア北部ピエモンテ州に点在する101人の当組合員農家と、それらの計約400ヘクタールに及ぶ耕作地によって運営を行うまでになりました。私たちが導入している、故ルドルフ・シュタイナー博士によって20世紀初頭に確立されたデメター・ダイナミック有機農法は、あらゆる化学肥料、寄生虫予防剤、害虫予防および駆除剤などを排除し、雑草除去などは全て手作業、また自ら準備する特別で厳格な指定肥料や、天体運行による栽培など、通常必要な作業の何倍・何十倍の手間暇を求められます。主な栽培である薬用ハーブ・スパイスハーブからは、エッセンシャルオイル、ハーブ蒸留水、乾燥ハーブ、ハーブティーなどから、トイレタリーや化粧品、洗剤までが生産されます。 これらの加工品は、デメター農法による栽培原料品質の高さだけでなく、例えば乾燥ハーブなどは低温・長時間乾燥を、エッセンシャルオイルは水蒸気抽出法という、一般的な加工行程と較べると極めて非効率な作業を、
「最良の製品加工」という考え方で、自らに課した厳しい基準によって製造されています。これらの大変困難な作業を、私を含めた各組合員農家は日々実施しているわけですが、その背景には、全組合員による「正しい農業による、正しい生産品を、正しく社会に供給する」という、地道ですが、長く将来に受け継がせたい大きなテーマを共有しているからに他なりません。 どうか、私達の素晴らし産品をまずお試しください。そして、多くの方々に興味を持っていただき、使用していただけることで、今日の大きな社会問題である環境の維持・改善や、あらゆる製品の安全性、また健康への寄与というテーマを、一緒に考え、共有できれば嬉しく存じます。そして、この素晴らしいピエモンテ州の私達の栽培・生産現場に、皆様にお立ち寄り戴ける機会を得られれば大変光栄であり、また大歓迎したく存じます。」
アグロナチュラ農業組合 代表
ピエルカルロ ダッピーノ
つづく
*第4話の予定は、デメター・バイオダイナミック農法について
> ~イタリア発オーガニックコスメが誕生しました~
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> 手島 大輔











