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びおとーぷコラム11(富裕層ビジネスの展望)2006年4月号

*2005年6月~ダイナーズカードの会報誌『シグネチャー』で連載されたコラムを、あらためて加筆修正し不定期で掲載していきます。

「富裕層向けビジネス」
日経平均が5年7ヶ月ぶりに1万7000円台にのせた(2006年3月30日時点)。個人投資家も本格的に動き出し、大手証券会社も若者をターゲットにすえたネット専業証券会社を開業するとのことである。それらの動きと歩調を合わせるように、確実に大きくなってきているマーケットがある。「富裕層マーケット」である。団塊の世代が退職する「2007年問題」ともあいまって、富裕層=シニアマーケットはどんどん大きくなってきている。新聞紙上でも「邦銀と外資系銀行が合弁で富裕層向けPBを展開」「富裕層獲得へ競争激化~ラップ口座花盛り」などの記事が目に付くようになってきた。前回の「少子高齢化」のテーマに引続き、今回はこの話を取り上げてみたいと思います。

先日、某金融機関のプライベートバンキング(以下、PB)サービスについて、話を聞く機会があった。桁違いのお金持ちの人たちを満足させるということは本当に難しいらしい。あれやこれやと趣向をこらし、彼らを喜ばせるためのサービスを提供するそうだ。
例えば、「ワイン投資ファンド」。資産家であれば、元々、個人の趣味としてレアワインやヴィンテージもののワインなどを買付け、長期間貯蔵をし、含み益を得ていくなどワイン投資には大きな魅力があるようだが、これらをさらに利用しやすい形にまとめたものが当ファンドである。現地のシャトーめぐりツアーなどと合わせて、かなり人気になっているとのこと。さらには絵画や高級品のオークション専門会社が新興市場(ヘラクレス)に上場するなど、日本における新しい富裕層向けビジネスも大きく伸びだしている情況にある。

また、この分野で歴史のある海外のPBに目を向けると、資産家のファミリー向けのサービス、例えば海外留学先の学校の紹介、芸術関係の指導、はたまた結婚相手のお世話まであるとあらゆることまでが彼らのビジネスの範疇に入ってくるのである。それも1代だけではなく、子供の代、孫の代にいたるまで同じ金融機関でお世話をするということも珍しくない。ここまでくるとさすがだと言わざるをえない。

一方、私自身も前職では企業オーナー、資産家に対する相続対策コンサルティングなどを業としていたのだが、その時に強く考えさせられたことがある。数百億円という資産を持ちながらも、結局最後は国が大きな口をあけて、その半分を持っていってしまうということである。お金は生前に「生きた使い方」をして何ぼだということ、人の価値は残した資産の額ではなく、涙を流してくれる人の数で決まるのではないかということ。お金を増やすことだけではなく、お金の使い方について、正面から気の利いた提案のできるPBが出てきてもこれからの時代面白いかもしれない。かっこいいお金の使い方をして、あの世ではまたゼロからやり直すと言う「アクティブシニア」の出現にも期待したい。

【編集後記】
最近、地域の別荘地に行くと、身なりの良いシニアの方々に出会う機会が増えたような気がする。そこには、新しい地域コミュニティが生れており、それぞれが自分らしく、そしてゆったりとした時間を過ごしている。これはこれで、今後のトレンドになっていくのだろう。
一方、我が、ecocamp villageにも団塊の世代の方々が多く集まってくるようになってきた。ありがたいことであり、これからも異世代交流をどんどん進めていきたいと思うのだ。




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