びおとーぷコラム12「環境対策のために今デキルコト」2006年5月号
*2005年6月~ダイナーズカードの会報誌『シグネチャー』で連載されたコラムを、あらためて加筆修正し不定期で掲載していきます。
温暖化ガスの削減を定めた「京都議定書」が発行されてからあっという間に1年が過ぎたわけだが、さてどこまで国民には意識されるに至っているのであろうか。何となく、新聞紙上に関連記事が載ることはあっても、それらは企業がからむビジネスに関するものであることが多い。国民もまずは、「できることからやってみよう!」ということで、今日はこのことについて今更ながらPRしてみたいと思います。
京都議定書においては、世界全体のC02削減を進めようということで、排出権取引(Aという国がBという国に金銭を支払うことにより排出枠を譲受け、ペナルティを避けることを認めるという考え方)というものが認められているのは周知の通りであるが、これら「環境」を巡って世界の取引所間でも競争は熾烈になっている。今後はC02だけでなく、様々な温暖化ガスの排出権売買も控えており、その市場規模は大変大きなものとなることが予想されるからだ。
一方、日本は議定書で、温暖化ガスの排出量(2008~2012年の平均)を1990年に比べて6%減らすと約束したわけだが、なかなか減っていない状況にある。そこでこの夏には、「温暖化ガス排出権」を政府が企業から買い取るというプロジェクトも始動するとのこと。これは具体的には、国内よりも低コストでC02などの排出量の削減が行える海外で日本企業が取得した排出権を、政府が買い取り自国の削減量に加算するというものである。確かに、グローバルで見た場合C02は削減されることになるのかもしれないが・・、今ひとつ、何となく腑に落ちないのは私だけであろうか。省エネが進んだ日本では、排出量を減らすのにかなりのコストを要するということであるが、この夏のクールビズではないが、日本人のライフスタイルそのものを、まさに見直す時期に来ているのではないかと思うのです。日本の国土は、世界の地表面積のわずか0.2%。しかしその日本から、世界のC02排出量の約5%(世界で4番目)が排出されているということを皆さんはご存知でしたか?
「フードマイレージ」という考え方がある。これは、食べものが運ばれてきた距離によって、C02(使用されるエネルギー)削減の効果を考えようというものである。例えば、国産小麦の食パンを食べることは、冬自宅のエアコンの温度を1℃下げるくらいCO2を減らすことができると言われている。国民一人一人が、まずはこんなところからでも気づきを始めてみてはどうか。日本には元来「地産地消」という言葉があったのだ。ちょっと足を伸ばして地域の美味しい野菜でも食べに行こう。あるいはコストはかかるかもしれないが、地域の生産者に野菜を注文してみよう。あなたの支払うそんなお金が、地球温暖化対策に貢献しているのかもしれません。
【編集後記】
上記記事を書いてからさらに年月は経過し、地球の温暖化に対する危機感は、確実に高まってきている。先日の新聞では、ホッキョクグマの何割かが近い将来、その住場をなくして滅んでいくと書かれていた。これは本当に恐ろしいことである。
そういう自分も車に乗るのを止められないでいるわけだから情けない。。。でも、できるところから、その意識を変えていきつつ、社会に対しても何らかの情報発信をしていければと思っている。











