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びおとーぷコラム15『ロハス資本主義』への期待

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*2005年6月~ダイナーズカードの会報誌『シグネチャー』で連載されたコラムを、あらためて加筆修正し不定期で掲載していきます。(Photo by TOKO)

『ロハス資本主義』への期待
先日、内閣府、財団法人日本総合研究所が主催する「新しいライフスタイルの創出と地域再生に関する調査研究」という大それた会合に、委員として招かれて参加してきた。第1回目の会合では、マーケティングや地域興しなどの専門家約20名が集まり、地域・町興しのために求められる新しい価値観、ライフスタイルに関する活発な議論が行われた。「こんな市町村が成功している」、あるいは「こんなイベントを行って集客を期待している」など、様々な意見が出される中で、参加していた若い女性起業家から興味深い意見が提示された。「いくら地域に魅力のあるコンテンツがあったとしても、いくらそれらに興味を抱いて参加したいと思ったとしても、今の社会、会社にはそんなことに時間を使うだけの余裕がなくなってきている。現在の会社の在り方そのものについて、もっと真剣に考えていかないと、ライフスタイルの改革、その延長線上に期待する地域再生などありえないのではないか。」というものである。

実は私自身も、常々、同じような問題意識を持っていた。この委員会に参加したのも「国が変わり、会社が変わり、社員が変わり、世の中が変わる。」そんな仕組みについて、異なる立場の人たちと有意義な意見交換、議論ができないかと考えたからであった。会社が変わること、そこから新しい資本主義が始まる、そして新しいライフスタイルが生まれると信じて疑わない(それを実践するためにあえて転職までしたのであるから・・)。

外国の例について話をしてみたい。例えば、ドイツ人とは大変合理的な人種だと言われている。国、社会が一体となって、国民の幸せを追求しているようにも見える。例えば休暇。日本では年末、正月、ゴールデンウイーク、お盆休みなど全国民的に集中的な休みをとること、殺人的な混雑をあえて作り出すことに喜びを見出しているようだが、ドイツではそのようなことは絶対にしない。皆、休みたい時に休暇をとり、家族と優雅なバケーションライフを満喫している。あるいはイタリアやオーストラリア。夕方になると、まだ日の高いうちから、公園やバーには楽しく談笑するスーツ姿の人々であふれかえる。オンとオフの切り替えが大変にうまい。資本主義の中心地であるあの米国でさえ、ウオール街のビジネスマンやシリコンバレーの起業家たちは、20~40代くらいまでは、昼夜を問わずがむしゃらに働き続けるわけだが、ある程度ビジネスの成功を収めた50代からは、多くの人が慈善活動、社会貢献活動などにも従事するようになる。

さて、日本人はどうであろうか。過去にも何度か警笛を鳴らしてきてはいるが、若い世代が朝早くから夜遅くまで残業をし、終わらない分は週末も出勤し、(もしくは疲れ果てて家で寝ているとか)、働くことそれ自体が生きる目的になってしまっている。この問題は少子化にも多分に影響しているのではないかと私は考える。これはもはや個人としての問題ではなく、今こそ、国や会社が何らかのアクションを起こしていかないといけない時だと痛切に感じている。かく言う私も、連日ハードワークに身を費やしており、幼子と週末に遊ぶことさえままならない状況にある。我が身をもって、打開策を提示して行ければと思うのだが・・・。




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